映画「恋人たち」の中での心打たれる名台詞!
少し前だが、映画「恋人たち」を観た。
あらすじを簡単に説明すると
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通り魔殺人事件によって妻を失い、橋梁点検の仕事をしながら裁判のため奔走する男、アツシ。
そりが合わない姑、 自分に関心をもたない夫との平凡な暮しに突如現れた男に心が揺れ動く主婦、瞳子。
親友への想いを胸に秘める同性愛者で、完璧主義のエリート弁護士、四ノ宮。
心に傷を抱えながらも、幸せを求めて生きる3人の“恋人たち”を、稀代の才能・橋口亮輔は、時折笑いをまじえながら繊細に丁寧に描きだす。どんなに絶望的な世界であっても肯定し、ささやかな希望を胸に再び歩き出す・・・
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と、平凡な暮らしの中だけど、人はそれぞれ何かを抱えて生きている。
というぼんやりした思いを形にしたような映画に見えた。
特に、主演のアツシ役を演じた新人、篠原篤とその上司役の役者の掛け合いがこの映画の肝になっている。
通り魔に婚約者を殺されたアツシが家で引きこもっている時に、何気なく家に立ち寄って、弁当と缶ビールを手渡し、話している中のセリフに共感し涙でる。
そのセリフがこちら
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人間、おなかいっぱい食べて笑ってればなんとかなっからさ
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また、会社の同僚との打ち上げの場で、アツシの上司が、自分の片腕なくしたエピソードを話したあと、笑ったアツシに対してのセリフがこちら
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笑うのはいいことなんだよ
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そう、そうなのだ。
お腹いっぱいだべて、笑えていれば人生どうにかなるのだ。
食べれるということは、心身ともに健康ということだ。
そして、笑えるという行為。この行為こそが人間にとって最も重要な事なのだと思う。
映画「ありがとう、トニエルドマン」の劇中でも、油田開発プロフェクトという大掛かりな仕事をこなす毎日に疲弊し、心の底から笑うことを忘れてしまっている娘に、父親がいろいろなアプローチで笑わせようとするという。
これこそが、人間に一番必要なことなのだ。
金と名誉なんて二の次なのだ。
心の底から笑える。
これこそが幸せの形なのだと思う。
幸せとは何かという永遠のテーマの答えが出た。
笑おう。
心の底から。
奥田民生も言っていた。
お金なんかはちょっとでいいのだーーーー!
by 大迷惑